大阪府・吉村知事が定例会見5月18日(全文1)ワクチン廃棄分は公表すべき、批判受ける方が健全
3回接種か陰性証明を要件に再開したい
その上で、やはり打たないという選択肢をされている方も当然いらっしゃるけれども、皆さん打とうと思えば打てる環境にあるという中で、やはり安全・安心にできる限りこの事業を実施するという意味ではワクチン3回接種、これを要件にするということと、もう1つはワクチンをやはり打ちたくないと思われる方も当然いらっしゃるわけで、そういった方に対しては陰性確認、陰性証明、いずれかを要件として再開をしたいと思います。 なのでワクチンはもう信念として打たないという方もいらっしゃると思いますけども、その方もご利用する場合は、これを安全・安心に実行するためにも、陰性証明をお願いしたい、そう思っています。詳細についてはちょっとこれから詰めていくということになりますが、大きな要件としてはそこは僕自身のオーダーとして担当部に掛けるということになります。 それから時期ですけれども5月の末か、あるいは6月の頭から準備が整い次第、再開をしたいと思っています。この時期についてはやはり近隣府県とも協議をしていく必要があります。今回、大阪府内だけではなくて京都や兵庫、奈良、岡山、この近隣府県とも調整をした上で、これは相互になるのか、一方通行になるのか。前回、一方通行もあれば相互通行もありましたけども、これはちょっと協議をしていく必要がありますので、そこの調整が整っているところから、前回、兵庫と京都は双方向になりました。奈良と和歌山は一方通行になったと思いますが、できるだけ広く活用できるようにはしていきたいと思っていますので、近隣府県と協議・調整をし、また具体的な条件等も担当部等において6月の頭からは開始ができるようにしていきたいと、そう思います。
ワクチン廃棄分は調査しないとの厚労相発言をどう思うか
読売新聞:分かりました。ありがとうございます。最後に1点なんですけれども、きのう、国の後藤厚生労働大臣がワクチンの廃棄分について調査をしないという発言をされています。府の大規模接種会場でも残念ながら廃棄になる分も出ておりまして、そこで国がこういう方針を示したことで知事の受け止めをお願いできますでしょうか。 吉村:僕は、これは税で購入しているワクチンですから、公表すべきだと思います。もちろん公表すれば批判も受けます。ただ、批判を受けるといっても、どうしてもみんながワクチンを受けるわけではないし、これは予測できない部分っていうのはたくさんある中で国も一生懸命確保したわけですから、そういったことも含めてもう僕は全てオープンにしたほうがいいと思っています。批判があってもそのほうが健全だと思います。 その上で、やはりこのままいけばこのぐらい廃棄になると。であるならば、それ本当に廃棄でいいのかという議論がそこから始まると思います。どんだけ廃棄したのか分からなければその議論すらも行われないままクローズで闇に消えていくということになります。なので、やはり僕はオープンにしたほうが民主主義としては健全だと思います。批判も受けますけど、それはそっちのほうが健全だと思います。 その上で、じゃあそんだけ廃棄になるんであれば、本当にそのまま廃棄したほうがいいのか、あるいは別の活用の仕方があるのかということの議論も僕は生まれるだろうと思っています。これは大阪府において要望いたしましたけれども、現在ワクチンの第4回の接種の対象、これは5カ月で行う、決められていますけども、5カ月と決めた上で対象者も60歳以上の高齢者、そして基礎疾患を有する方に限定をされています。 でも廃棄するワクチンがたくさんあるのであれば、本当にその廃棄するのが正しいのか、あるいは対象者を拡大することも僕は考えてもいいというふうに思っています。とりわけ、コロナの最前線の治療に当たっておられるお医者さん、看護師さん、医療従事者の皆さん。また非常にクラスターが発生すると厳しい状況になる中で緊張感を持って仕事をされてる介護士の皆さん、介護事業所の皆さんが希望される方、これは全員じゃないですよ。希望される方については、今は4回目の接種できないということになっていますが、4回目接種希望される方は、僕は認めて、そして今までと同様に実施すべきだろうというふうに思っています。