「つばさの党」は家宅捜索に大はしゃぎ 数時間後に小池都知事の自宅を「逆ギレ街宣」 YouTubeでは「今日はモテそうだからクラブに飲みに行く」
この人たちに常識は通用しないようだ。5月13日、警視庁から公職選挙法違反容疑(自由妨害)で家宅捜索を受けた政治団体「つばさの党」の面々である。自宅などにマスコミや機動隊が集結したことで大はしゃぎ。夕方には、東京都練馬区にある小池百合子東京都知事の自宅に十数人の支持者を連れて「逆ギレ街頭演説」を敢行した。小池氏の自宅前は約50人のマスコミや警察官が集まり、大混乱となった。 【写真14枚】支持者、マスコミ、警察官が約50人が集結して閑静な住宅街にある小池百合子都知事の自宅前は大混乱。「うるさい」と注意した住民にも支持者が「逃げるな、卑怯者!」と罵倒まで ***
「今日はお持ち帰りできそう」とはしゃぐ幹部たち
「今日、このまま小池百合子の家行こうと思うんだよね」 「警視総監は?」 「警視総監はパクられた後に支持者にやってもらった方が。そっちは大トリなんで」 軽口を叩き合っているのは、「つばさの党」党首の黒川敦彦氏(45)と幹事長の根本良輔氏(29)、組織運動本部長の杉田勇人氏(39)の3人である。時刻は午後2時過ぎ。警視庁の家宅捜索が行われた直後のYouTube配信である。懲りた様子など微塵もない。 黒川氏は「さぼてん」のカツカレーを頬張りながら、「機動隊なんて連れて、ヤクザの事務所じゃないんだからさぁ」と爆笑している。「やればやるほど俺ら喜んじゃうもんね」。 しまいに、 「よし、今日はニュースになったつばさの党だよって、クラブに飲みに行こう」 「行こう!」 「今日は(ホステスたちが)心配してくれているから」 「全員が持ち帰れるね」 この状況を楽しんでいるようにしか見えないのだ。そしてこの後、飲みに出かけたかどうかはわからないが、小池氏の自宅には本当に押しかけてしまったのである。
小池氏の自宅前で拡声器を使って「クソババァ」
午後6時。黒川氏がXで集合場所に指定した小池氏の自宅近くの交差点には、約30人のマスコミと数人の支持者が待ち受けていた。 「マスコミは創価学会の真相をちゃんと伝えているのか!」と支持者らしき男性が一人ぶつぶつ喋っている。やがて、黒川氏らが姿を現すと、待ち構えていた報道陣は雪崩を打つように追いかけ出した。 「いやいや、すごいねぇ。おもしろすぎるなぁ」 集まった報道陣の多さに黒川氏はご満悦な様子。数分歩いた先の小池氏の自宅前に着くと箱型の拡声器をおいて、杉田氏が「クソババァ」「経歴詐称も暴露されているぞ」と第一声を上げた。 続いて上下スウェット姿の根本氏がマイクを握る。 「また来ちゃいました、小池百合子自宅前でございます。今日は俺らの人数の3倍くらいの人数のマスコミの人たちとやってます」 「ヘイヘイヘイ」と囃し立てる10人くらいの支持者たち。YouTuberなのか動画を回している人も多い。女性も2人くらいいた。 「今日も読売の夕刊の一面を飾っちゃったりしている。あたかも我々が悪いことをしているような印象操作が繰り広げられている。非常に憤りを感じているところでございます。こういう不当なガサ入れだったり、警察を動かしているのは小池以外にはありえないので。警視総監に泣きついているというのは証言としてあるので、”お前のせいだろ”ということで今回来ています」(同)