大阪府・吉村知事が定例会見5月18日(全文1)ワクチン廃棄分は公表すべき、批判受ける方が健全
全体像が見えないと議論できない
そうするにしても、ワクチンの総量がどのぐらいあって、どのぐらい廃棄が見込まれてとか、そういったことの全体像が見えないとなかなかこの議論もできないので、ここはまず、あるべき論としてはそっちからも広げるべきだと思ってますが、併せて見えない状態でどんどん廃棄していく、クローズで廃棄するぐらいだったらむしろその廃棄量がどのぐらいになるっていうのを取りまとめた上で、じゃあこの範囲の人に希望する方は接種しようと、僕は医療従事者と介護従事者を挙げましたけど、もっと数が少なければ、じゃあ医療従事者だけに絞るかとか、コロナ治療をやっている病院に絞るかとか、いろんなやり方はカスタマイズできると思いますが、ただ、数の前提が分からなかったらそれもできないので、どのぐらい確保してるのか、どのぐらい廃棄する見込みになるのかっていうのを踏まえた上でできるだけ廃棄量は少なくしたほうがいい。それでも廃棄生じると思うんですけど、それはもう、メディアの皆さんからの批判を受けるというほうが僕は健全だと思います。実際、大阪市なんかも批判も受けてるし、大阪府でもやっぱり廃棄量が出てくると思います。 読売新聞:分かりました。ありがとうございました。 司会:はい、次。
高齢者施設などでの訓練内容の詳細を聞きたい
時事通信:時事通信の今泉と申します。先ほどの新型コロナウイルス対策本部会議で、非コロナ病院で今後クラスターが発生したときに備えて、防災訓練というか、訓練を行う必要があるというふうなことをおっしゃいました。同様にやっぱりクラスターは高齢者施設でも発生する可能性があるわけですが、非コロナ病院や高齢者施設での訓練内容について、どういった内容で訓練すればいいかというところをもう少し詳しくお聞かせいただけますか。 吉村:まず、震災が起きたとき、あるいは津波が起きるときに備えてわれわれは日々防災訓練をしています。じゃあなんでこのコロナでクラスターが発生したときの訓練をしないんだろうかと。いや、すべきじゃないかというのが僕の考え方です。これまでデルタ株等においてそこまで感染拡大が強くない、ただ、病原性が強い。どうやって酸素を補給するかとかという議論でしたが、今は逆に、もうどこで誰が感染してもおかしくない状況です。どれだけ気を付けても感染する人は感染するし、これ別に感染することが悪いことじゃなくて、拡大力が強いから、なんかのきっかけで感染をすることはあると。どんだけ職員の方が気を付けても、やはりもう症状も軽いというのもありますから、特に若い方。その中で高齢者施設にウイルスが落ちていく、病院にウイルスが落ちていくということは、これは当然想定をしなければならない。 じゃあどういう状況になるかというと、そこでわーっとクラスターが広がってしまうと本当に災害現場のような状況になってしまう。であるならば、防災の観点からそういったことにならないようにする。あるいはそうなったときにどう適切に対応するかを事前に行動しておく、行動指針を作っておくということが重要だという考え方です。 なので、まず高齢者施設と、それから非コロナ医療機関と、若干ちょっと違うかも分かりません。非コロナ医療機関については数が300です。で、病院ですから、そういった意味ではもともといろんな知識もあるという中で、この感染制御、どうやって取っていくのか。数もそこまで大きくないですから、その、今ネットワークをつくっています。そのネットワークの中でやっていくというのも1つの方法だと僕は思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見5月18日 全文2に続く