大阪都構想 住民説明会10月4日午前(全文4)今の府市の関係はまさに奇跡的
市の五輪誘致に府は知らんぷり
かつて、ちょっと前ですけども、同じようにこの万博と並ぶ世界的なイベントとしてオリンピックがありますが、オリンピックの誘致を大阪がやりましたけども、惨敗をしました。これは大阪市がある意味単独でオリンピックを誘致すると。そして一緒にやればいいのに、大阪府のほうは府市合わせですから、大阪市がやっても知らんぷりしてるということです。これで結果は惨敗、北京にぼろ負けしたと、こういうような状況。でも大阪府と大阪市が力を合わせれば、そういった万博というのも誘致することができると。こういったものをやはり大阪の力を見せるために、制度として一本化しましょうよということになります。 インフラについてもそうです。都市が成長するためには都市のインフラ、交通の整備、非常に重要です。これが自動車の高速道ですけれども、例えば東京であれば東京都心部を中心に環状線ができて、まさに東京都心エリアを中心としたまちの成長、都市がどうすれば成長するかという視点で制度設計されていますから、やはりどんどん成長していきます。そして先ほど大阪市と大阪府の二重行政の話をしていますが、これもまったく同じ問題があって、解決した都市が唯一、日本の中に1つあります。それが東京都です。
阪神高速2号淀川左岸線の延伸を事業化
東京もかつては東京市と東京府だったんです。もともと東京都だったわけじゃありません。東京市と東京府だったわけで、そのときにどういうことがあったかというと、やっぱり市と府の二重行政というのが問題になって、都市の方向性が決めれないで、二重行政の問題、これどうするのというのが散々問題になって、40年間ぐらいずっとその議論があって、なかなか解決してきませんでしたが、1943年にこれはもう駄目だということで、東京市と東京府が1つになって東京都というものをつくりました。その後、戦後、やはり東京都が都市の中心ですね、二重行政ありませんから、成長戦略を実行できる。でも大阪はこれができてなかったんです。 この都市の、例えばインフラ、大阪市内には環状線というのがありますが、阪神高速、この外側に、大阪市域を行ったり来たりするところですけれども、この都心の、その周りの環状線、これも重要で、これは20年、30年ぐらい前から必要だということは大阪市も大阪府も認識をしていました。しかし実現してきませんでした。特にこの淀川左岸線の延伸部といわれるエリア、これは新御堂筋の豊崎の辺りが入っていく、北区です。北区が入っていって、都島の地下を潜り、そして門真に抜けていく、ここが進んでいきませんでした。 なんでこれが必要だと分かってて進んでこなかったのか。大阪市の言い分はこうです。いや、この高速道路って大阪市民ほとんど使わないですよね。なんで大阪市民があまり使わないのにやらなきゃいけないんですかということです。大阪府の言い分はこうです。いや、これはほとんど大阪市内を走っている道路じゃないですか。大阪市中心にやってくださいよと。こういったことで、お互い必要だと分かっていながら全然進んでこなかったという歴史があります。でも今はバーチャル都構想なので、これはもう必要だと分かっていますから、僕と松井市長と、またその前は橋下市長と松井知事の間で、これはやろうというふうに決定をして、2017年に事業化が決まりました。事業化が決まると、国もこれはやりましょうということで、これは着実に実行するという形で、今進んでおります。