大阪都構想 住民説明会10月4日午前(全文4)今の府市の関係はまさに奇跡的
なにわ筋線は2031年に開通、完成予定
それから電車についてもそうです。なにわ筋線といわれる電車です。これはどういう電車かというと、新大阪からうめきた、スタートは最初はうめきたからですけども、うめきたから入っていって中之島、本町抜けて、難波を行って、そして関空に行くという電車です。大阪市内の市営交通、これは僕はOsaka Metroに民営化をしましたが、これはOsaka Metroの市営地下鉄ではありません。そして南海とJR、そして大阪府市が一緒にやる電車です。これが実現したら、関空からそのまま【南海****01:27:48】、新大阪、うめきたまで出られる。そういった非常に便利な電車なわけですが、これも実現してきませんでした。 なんでか。大阪市の言い分はこうです。いや、その電車って大阪市民、あまり使いませんよねと。なんでやらなきゃいけないんですか。大阪府の言い分はこうです。いや、これ市内走ってる電車じゃないですか。大阪市中心にやってくださいよ。そういったことで進んでこなかったわけです。大阪の成長に必要なことが、やるべきことがやられてこなかった。お互い無駄なビルはそれぞれ造り上げます。本来やるべきことはできてこなかった。こういうこと。これを今はなにわ筋線、2019年に事業化が決定をしました。そして2031年に開通、完成をするという予定です。 新型コロナ対策、感染症対策についてもそうです。この感染症が最初、新型コロナが入ってきたときに、僕と松井市長でこういう話をしました。市域とか市域外とか、これは関係なく広がっていくから、大阪市と大阪府がばらばら、別々にやるのではなくて、大阪府でまず司令塔をつくって、そして大阪市と協議しながら進めていく、協力して進めていきましょうよという組織をしっかりとつくりました。
新型コロナ対策で府市が協調
というのも、例えば検査についてもそうです。今回このウイルスというのは都心部で非常に広がりやすいという特徴があとで分かってきました。当初、人口の割合に対して大阪市民の皆さんの陽性、検査、多かったです。陽性者の数も多かったです。でもこれまで検査を実施できるところというのは、最初研究所しかなくて、それは大阪市の研究所、大阪府の研究所ってばらばらにやっていたわけです。大阪市の研究所では、元大阪市の研究所では足りないということで、大阪府の研究所で検査をしたりもする。そういう形の、最初に方向性を決めたので、実行することができました。 そしてその検査というのはこれまでは、先ほど松井市長から産業の研究所の話がありましたが、市と府がばらばらに持っていたわけです。同じような検査体制、同じような機械をばらばらに持ってたわけです。これを一元化して、それぞれ研究員も合わせたほうが力が発揮できるよねというので、一元化、統合が決定しました。そしてその施設についてももっと強化しようというのを、2022年度に開業する予定で今進めていて、府市の旧研究所と、府市がそれぞれ持っている研究所の経営統合まではできましたが、施設の統合まではできてないという状況でコロナが出てきたわけです。でも経営の統合はできていますから、皆さんの新型コロナ対策としての検査の在り方であったり、そういうものについては府市一体でやることができたということです。 入院についてもそうです。これは大阪市域内と市域外とか関係なく、症状の重たい人は大きな病院に、そうじゃない人は中ぐらいの病院に、そして症状が軽い人は、もうこれは増えてきたらホテルで見てもらう。ホテルに看護師さんを配置してあげましょうと、そういう重さに応じた割り振り、入院フォローアップセンターというのをいち早く打ち立てをして対応してきました。 これは、国もそれはいいねということで、ホテルの療養取り組みみたいな対応というのは、全国の大都市の都心部で、だいたい似たようなやり方をしています。これも府市、バーチャル都構想で同じ方向を向いていたからできたことだというふうに思っています。