「相対的なパフォーマンスを評価する時期が来た」とレッドブル。RB代表はリカルドが緊張に晒されてきたことを認める
RBのチーム代表ローレン・メキースは、レッドブルが自チームのドライバーを公に評価することは、特にF1での先行きが不透明なダニエル・リカルドの場合、不利益になる可能性があると認めた。 【写真】2024年F1第18戦シンガポールGP リアム・ローソン&ローレン・メキース代表(RB) リカルドの運命については、夏の間中憶測が飛び交っていた。F1のサマーブレイク後に、35歳のリカルドがレッドブル・レーシングでセルジオ・ペレスの後任になるのではないかという話から、レッドブルとRBのリザーブドライバーであるリアム・ローソンにシートを奪われるのではないかという話まで、さまざまなことが予想された。どちらの予想も現実にならなかったが、レッドブルが2025年のドライバーラインアップについてコメントを続けたことから、憶測は止まらなかった。 レッドブルのメインチームとジュニアチームであるRBの間でドライバーを移動させるシステムは、長所であると同時に潜在的な落とし穴でもあると長い間考えられてきた。これにより柔軟性が確保される一方で、ドライバーは自分のシートが決して完全に確保されているわけではないことを認識しているため、常にプレッシャーがかかる環境が生み出されている。 そしてこの数カ月、リカルドとペレスのふたりにとってプレッシャーは特に強かった。メキースは、ドライバーのパフォーマンスを定期的に見直す慣行を擁護する一方で、チームのアプローチと公の場での議論が、リカルドに過度のストレスを与えたことを認めた。 「数レースごとにドライバーのパフォーマンスを見直すことは何も悪いことではないが、我々はそれを公にやりすぎたかもしれない」と、メキースは『SiriusXM』に語った。 「我々はシーズン前半にそうしたし、夏休みの直前にもかなり知られたやり方でやった。ある段階で、シンガポールの後にも検討して議論すると言っていたと思う」 「つまりこれはゲームの一部なのだ。確かに、プレッシャーの面では少し行き過ぎているように思えることもある。今回のケースでは、特にダニエルにとってはそうだ」 メキースはリカルドに共感を示し、シーズンを通して彼が緊張に耐えてきたことを認めた。 「まずダニエルのことを考える。今シーズン、彼はそういう経験を多くしてきたからだ。もちろん彼らはハイレベルなアスリートなので、そうしたことへの対処の仕方を知っている」 リカルドの将来をめぐる憶測がシンガポールで最高潮に達し、このレースが彼のF1での最後のレースになるという兆候が見られるなか、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、彼の運命についてはまだ何も決まっていないことを改めて明らかにした。チームは変更を行う前に、今後の秋の休みを利用して全ドライバーのパフォーマンスを評価する予定だ。 「ドライバーたちの相対的なパフォーマンスをすべて評価する時期が来た」と、ホーナーはマリーナ・ベイでメディアに語った。 「シーズン中のうってつけの休暇期間に、そのことを振り返ることができる。また、ダニエルのことを超え、より大きな全体像が描かれている。つまり、彼はこのジグソーパズルの一部になっている」 ホーナーは、レッドブルはリカルドがF1に復帰して以来、詳細な情報にもとづいて決定を下すために、彼について十分なデータを集めてきたと強調した。 「我々はダニエルのことをよく知っていると思う。我々は彼に何ができるか、どのようにマシンをドライブするか知っている。つまり、我々にはその知識がある」 [オートスポーツweb 2024年09月25日]