見解「学校の先生は知らなかった」「どうせ聞いても分からない」という声は、生徒たちからもよく聞きます。ただ、何を聞いても答えられる先生は少ないでしょうし、無理な注文にも聞こえます。実際、知らないことやできないことがあっても生徒とうまくやっている先生はたくさんいます。 そこでもう少し対話してみると、結局「性格が合わない」とか、「誤解を受けた」とか、別の問題で信頼を失っていることで、「知らないこと」も同時に問題視しているケースが多い。その裏には「たとえ人間性が合わなくても、せめて知っているなら教師として認められるのに」という感情があるのではないかと思います。 また、教師との関わりが少ないほど、記事のように出身校の偏差値や知識技術で教師を判断する保護者も散見します。実際に本人に言うのはよっぽどだと思いますが、予備校や進学塾では少なからず見かける価値観です。問題の本質は、受験の構造にもありそうです。
コメンテータープロフィール
1995年より教育・アート・ジャーナリズムの現場でパラレルキャリア×プレイングマネージャとしてのキャリアを積み、1つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を探究するアルスコンビネーター。2万人を超える直接指導経験を活かし「受験×探究」をコンセプトにした学習塾『知窓学舎』を運営。主宰する『教養の未来研究所』では企業や学校と連携し、これからの時代を豊かに生きるための「リベラルアーツ」と「日常と非日常の再編集」をテーマに、住まい・学校職場環境・サードプレイス・旅のトータルデザインに取り組んでいる。近著『正解のない教室』(朝日新聞出版)◆ご依頼はこちらまで:yahagi@aftermode.com
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