見解動物は本能で産み、人間は文化の中で子を産んできた。「産めよ増えよ地に満ちよ」。どの文化圏でも子供は繁栄と幸福の象徴だった。「子宝にも恵まれ」は幸福な夫婦を表す定型文だった。 今では、子育ての苦労ならどれほど述べても良いが、子育ての喜びは、うっかり述べれば叩かれる。 結婚に関しては、恋愛結婚する人の数は、昔とそれほど変わらないとする調査もある。見合結婚が減った分、結婚数が減ってしまった。 人類の存続、国家や民族の存続は、どれほど意味があることだろうか。SF映画なら、主人公は命をかけて人類を守る。しかし現実は、社会の役割よりも個人の生活を重視するようになった。命がけで子供を産み、大金をかけて育てる理由が見当たらなくなってしまった。 現代日本人の自信のなさも影響している。夫婦仲良く、経済的にも豊かで、そして「完璧」な子育てができる自己効力感を持てない。本当は、完璧でなくとも良いのだが。
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コメンテータープロフィール
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。
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