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梅原淳

梅原淳認証済み

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鉄道ジャーナリスト

報告

補足JISのE4504「鉄道車両―輪軸―品質要求」が定める圧入力の最大値(単位はkN)は次のとおりとなります。  A-Cシリーズの場合、圧入力は車輪の輪座の直径の7倍以内です。なお、規定最大値の110%以下までであれば発注者立ち会いのもと検圧試験を行えます。  S-Sシリーズではタイヤ装着済み車輪または一体圧延車輪の場合、軸径100mm当たり動軸で590(高炭素鋼は540)、従軸では540(同490)、油圧ばめによるプレス圧入では動軸が440、従軸が390です。なお、動軸に圧入する歯車の圧入力の最大値は540と定められています。超過時の再圧入は一度だけ可能です。  圧入には車輪と車軸との間に締め代(しろ)が必要ですが、その値は極めて少ないものとなっています。車輪の穴の径にもよりますが、A-Cシリーズでは0.344mm以内、S-Sシリーズでは車軸の輪座の呼び径に0.0015を乗じた数値です。

コメンテータープロフィール

1965(昭和40)年生まれ。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入行し、交友社月刊「鉄道ファン」編集部などを経て2000年に鉄道ジャーナリストとして活動を開始する。『新幹線を運行する技術』(SBクリエイティブ)、『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『電車たちの「第二の人生」』(交通新聞社)をはじめ著書多数。また、雑誌やWEB媒体への寄稿のほか、講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等での解説、コメントも行っており、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では鉄道部門の回答者も務める。2023(令和5)年より福岡市地下鉄経営戦略懇話会委員に就任。

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