「自分にも危険が及ぶのでは」従業員から不安の声、日産9000人をリストラへ【news23】
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日本を代表する自動車メーカー・日産自動車が全従業員の7%にあたる9000人の人員削減を行うと発表しました。背景にあるのは、北米・中国での不振。工場閉鎖は「日本を含め、聖域なく検討する」としています。 【画像で見る】日産が展示したコンセプトカー(去年) ■「自分にも危険が及ぶのでは」日産9000人リストラへ 日産の従業員 「人員削減といったところですけど、自分の身にも危険が及ぶのではないかと、不安になったりもしました」 7日に日産が発表した決算。2024年4月から9月までの最終的な利益は、去年より9割以上減りました。 日産自動車 内田誠社長 「このような厳しい状況を迎えていることは私自身、痛恨の極みです。世界13万人以上の従業員と、その家族の生活を預かる身として責任を痛感します」 そこで発表したのがリストラ。▼全世界で9000人を削減し、▼生産能力も2割削減するというのです。 なぜ、リストラに追い込まれるまで業績が悪化したのでしょうか。 ■北米・中国での販売不振 「ニーズに応える商品を提供できないことも課題」 背景にあるのは、「北米」と「中国」での販売不振です。 日産の販売台数の4割を占める北米では、充電インフラの不足や価格の高さからEVに逆風が吹いています。トヨタやホンダは、ハイブリッド車の販売で収益を出していますが、日産には北米で売るハイブリッド車がありません。 日産幹部 「4年も社長やってるわけだから、日産が変わらなかった責任は内田さんですよ」 一方、中国は逆にEVの普及が進んでいて、現地メーカーの価格の安さに押されているのです。 日産自動車 内田誠社長 「お客様のニーズにお応えする商品をタイムリーに提供できていないことも、大きな課題となっています」 ■従業員「うまくやりくりしてほしい」 工場閉鎖「日本含め聖域なく検討」 去年開催されたジャパンモビリティショーでも、他社メーカーでは近い将来に投入される車種の展示があった一方、ほとんどがコンセプトに留まっていた日産。社内からも「売れる車がない」との声も聞こえていました。
昨年度の役員報酬は6億5700万円だった内田社長。11月から報酬の50%を自主返上すると発表しましたが… 日産の従業員 「今いる人(従業員)中でうまくやりくりしてやっていってほしい。そのなかで、赤字ならまた違う方向性で進んでほしい」 7日の会見では、リストラの詳細については明言を避けました。しかし、別の日産幹部は「工場の閉鎖は、日本を含めて聖域なく検討する」と言います。 日産の経営立て直し。先はまったく見通せない状況です。
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