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城西大学助教(情報社会学)。技術と人間の関係に注目

報告

見解生成AIが不正確な情報を発信する可能性については、既に広く認識されています。そのため、生成AIを活用して記事を作成する際は、人間による事実確認が不可欠です。したがって、今回の事例は生成AI自体の問題というよりも、それを使用する「人間」側の問題だと言えるでしょう。 一方、AIも使い方次第です。本件でどのようなAIを利用したのかわかりませんが、例えば検索に特化した「Perplexity」や、ファクトチェックを行う「Genspark」などの利用も有効です。 つまり、生成AIの使用を禁止するのではなく、複数のAIを活用した二重チェック体制を構築すればいいのです。そうすれば、人間が行う最終チェックの負担も軽減します。今回の件、人間の技術活用力の問題と捉えるべきでしょう。

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コメンテータープロフィール

塚越健司

城西大学助教(情報社会学)。技術と人間の関係に注目

1984年生まれ。城西大学助教。専攻は情報社会学、社会哲学。コンピュータと人間の歴史など幅広く探求。得意分野はネット社会の最先端、コンピュータの社会学など。著書に『ニュースで読み解くネット社会の歩き方』(出版芸術社)『ハクティビズムとは何か』(ソフトバンク新書)その他共著など多数。 TBSラジオ『荻上チキ・Session』Screenless Media Lab.コーナー、Tokyo FM『ONE MORNING』(水木コメンテーター)など、メディア出演多数

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