見解45秒の間、海保機が滑走路に進入してから衝突まで時間があったということですが、その時間に何が行われていたのか、言い換えれば滑走路を監視する以外にも航空管制業務上、何をしなければならなかったのか、そこに対策すべき要素があると考えられます。 滑走路4本のうち3本を同時運用している状況ですが、それらの滑走路は平行ではなく、離着陸の経路が交差する複雑さを待ちます。 また目の前で離着陸する関連機2機だけを監視するだけで事足りるということはなく、滑走路手前に並ぶ複数の出発機、また上空で列をなして滑走路に向かって降下する到着機、それらの適切な間隔を見極め、どのタイミングで出発機が出せるか判断しています。 45秒の間、どんな状況を抱えていて、何をしなければならなかったのか、そして実際に何をしていたのか。その辺りは当事者しか知る由がありません。 本質的な事故対策を検討するには現時点ではまだまだ情報不足です。
コメンテータープロフィール
元航空管制官で退職後は航空系ブロガー兼ゲーム実況YouTuberとなる。飛行機の知識ゼロから管制塔で奮闘して得た経験を基に、空の世界をわかりやすく発信し続ける。
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