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坂東太郎

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十文字学園女子大学非常勤講師

報告

補足むしろモンゴルがをプーチン大統領を拘束してICCに引き渡す義務を果たした方が大ニュースであったはず。  加盟国には義務があるとはいえ違反しても罰則はありません。そもそもICCは警察組織を持たず、逮捕を強制する能力はないからです。  逮捕状が出ていても逮捕しなかった加盟国といえばスーダンのバシル大統領(当時)が外遊先の南アフリカやウガンダの例があります。ICCは元々、戦争犯罪を裁く法廷がその都度創設され、しばしば勝差による裁きに傾きがちとの批判から常設された経緯があって、ロシアはもちろんアメリカや中国も加盟していないのです。  国際機関と大国の権限が重複し、大国側がそれをよしとしない現状を打破しないと今後も起こり得る事態でしょう。

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  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    解説プーチン大統領訪問にあたっては、事前にロシアとモンゴルの政府間で合意があったはずで、逮捕されなかった…続きを読む

コメンテータープロフィール

坂東太郎

十文字学園女子大学非常勤講師

十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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