見解ドラクエⅢのHD-2D版が開発中だと発表されたのが、2021年5月のこと。ようやく先月末にプラットフォームを発表し、今回は新規プレイ映像とともに発売日を公開という流れ。なぜ足かけ3年以上も掛かっているのか謎でしたが、「1」や「2」が発表できる状態になるのを待っていたとすれば納得です。 当初、堀井さんは「1」「2」もできたら良いなと言っていたので、「できたら」の見極めが難しかったのかもしれません。 今回の驚きは、堀井さん自ら「3→1→2」という最大級の「ネタバレ」をしたこと。旧作ファンには周知ですが、もう新規ファンの取り込みは半ば諦めてるのかなと。その割りきりは、ドラクエ人口の多さからは妥当な判断だと思います。 『ドラクエ11』は、すぎやまこういち・鳥山明両先生がそろった最後の作品となりました。ドラクエⅢリメイクは、お二人の追悼的な何かが入ると期待したい気持ちが少しありますね。
コメンテータープロフィール
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。