見解映画本編が大ヒットしたことで、温めていた構想が実際の制作へとつながる。もう理想的な展開と言っていいでしょう。 またファン目線からいえば、テレビシリーズ「SEED DESTINY」と劇場版の間に広がる空白には、気になることがありすぎです。もともと主人公だったはずが散々に打ちのめされたシンはどうやって再起し、キラとのいい関係を築けるようになったのか。世界平和監視機構コンパスはどうやって誕生したのか、劇場版で軽く触れたストライクフリーダム強奪事件などなど。 ガンダムSEEDシリーズはエモーショナルなドラマを、骨太で緻密な設定が支えています。それらの未発表分を明かされるだけでも嬉しく、もしもOVA等での映像化が難しければ、ガンダム00のようなる朗読劇もアリかもしれませんね。
コメンテータープロフィール
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』（宝島社）、『ガンダムと日本人』（文春新書）、『教養としてのゲーム史』（ちくま新書）、『PS3はなぜ失敗したのか』（晋遊舎）、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』（以上、太田出版）、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。
