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Nintendo Switch後継機の発売、来年後半もアリ?現行モデルにはリマスター版が続々登場か

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:REX/アフロ)

Nintendo Switch後継機、通称「スイッチ2」の発売は、2025年3~4月になるとのリーク情報もありました。すでに発売準備はできており、任天堂の今年度の業績が思わしくなければ3月末に早まることもあり得るし、順調であれば4月になるという具合です

が、スイッチ2の製造が予想よりも遅れているため、2025年後半になる可能性が浮上しています。

任天堂のハード・ソフトに関するリーク情報が集まる海外掲示板Famiboards(Comicbook.com経由)では、スイッチ2用と思しき部品の出荷量が報告されています。

その数字から、スイッチ2の本格製造は噂されていた8月には始まらず、それどころか10月時点でもフル生産していないと推測されている次第です。

充分な在庫を貯めないまま、3~4月に発売もできるでしょう。が、任天堂の古川社長は転売対策につき「お客様の需要を満たせる数をしっかりと生産することが最重要」と発言しており、それはあり得ない選択肢だと思われます。

ソニーのPS5は発売直後から世界的な在庫不足となり(さらに転売屋の暗躍も加わり)本来売れるはずのソフトが売れない機会損失に見舞われました。ようやく解消されたと宣言したのが2023年1月、発売から実に2年以上後のことです。任天堂が、その轍を踏みたいわけがないでしょう。

フル生産を遅らせているとすれば、発売は2025年後半、ひいてはホリデーシーズン(米国の年末商戦)にずれ込む可能性もあります。発売されたはずが、どこの店に行っても見つからず、ストレスばかり溜まる……よりは、ユーザーにとってもベターな選択かもしれません。

もっとも、こうした出荷量の数字は改ざんしやすく、本物かどうか検証しにくくもあり、さらなる続報を待ちたいところです。

現行スイッチの新作ソフト不足は、GCや3DSソフトのリマスター版が埋める?

写真:ロイター/アフロ

その一方、2025年にはサードパーティ製ゲームキューブやニンテンドー3DS用ソフトのリマスター版が続々と現行スイッチに登場するとの噂が報じられています。

情報の発信元は、ブラジルのジャーナリストPedro Henrique Lutti Lippe(通称PH)氏です。かつて同氏は、任天堂がスイッチ2の発売延期をサードパーティに説明したと主張。それを他の大手メディアも裏付けを取ったため、ある程度の信頼性がある人物だとみられています

今回の発言によれば、任天堂の社内開発チームがスイッチ2向け新作ソフトに注力しており、2025年内の現行スイッチ向けラインアップが弱い。それを補うために、サードパーティに働きかけているとのことです。

任天堂からお願いされているパブリッシャーの例としては、ユービーアイソフトやEA、バンダイナムコを挙げています。

ユービーアイ(中国テンセントに買収されるとの噂がありました)は『スプリンターセル』や『レイマン3』等が検討されていると伝えています。

またPH氏は、スイッチ2の発売が予想よりも先送りになるわけではないとも強調。むしろ「スイッチ2発売後も、現行スイッチしか持っていないユーザーに新作(?)を提供すること」に重きを置いているようです。

実際、2025年1月以降、任天堂の現行スイッチ向けタイトルは『ドンキーコング リターンズ HD』と『Pokémon LEGENDS Z-A』の2本きりですサードパーティがどう動くかはさておき、任天堂社内の開発チームは「スイッチ2こそ最優先、現行スイッチにかまってる場合じゃない」のは確かでしょう。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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