Yahoo!ニュース

田中淳夫

田中淳夫認証済み

認証済み

森林ジャーナリスト

報告

見解国も相続山林などを引き取る「相続土地国庫帰属制度」をつくったが、そこそこ高額の手数料などを要求し、しかも可能とする条件が厳しい。それに比べて佐用町は土地と樹木を買い取るというのだから画期的だ。相続した山林を持て余すことは全国的な問題となっているから、こうした動きはほかの自治体にも広がるかもしれない。ただし肝心の山林を町有林にしてからどう運用するのかが課題だろう。点在せず一カ所にまとまっていて面積もある程度ないと利用も難しい。今度は町の負の遺産にならないよう専門家による計画立案を進めてほしい。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった25

コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

田中淳夫の最近のコメント