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田中淳夫

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森林ジャーナリスト

報告

見解増毛町は、北海道北西部の日本海沿岸の町だが、この季節は最高気温がマイナスの日も続く極寒地。それでも冬眠していないクマがいるとすれば、驚異的だ。ただクマの冬眠は寒いからだけではなく、餌を得られるかどうかが大きく関係する。冬でも十分な餌が得られる場合は冬眠しない可能性がある。このケースも、もしかしたら人里近くに餌となるもの(農作物や駆除したシカの遺骸などが考えられる)があると、昨年のうちに学習したのかもしれない。最大限の警戒をしてほしい。

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コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

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