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田中淳夫

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森林ジャーナリスト

報告

補足豪雪を象徴するような被害であり、農家の方々の苦労を察する。以前、青森でリンゴ狩りをした思い出が蘇る。果樹は、手入れや収穫の手間を軽減できるよう樹高を低く、枝を広げるように樹形を整形することが多い。そうした樹には雪が積もりやすい傾向がある。重たい雪のほかにそんな理由もあるのではないか。また積雪量が多い場合は、果樹そのものが雪に埋もれてしまうが、雪は圧縮されて下に下がるうえ、地面に接するところから溶けると雪を乗せた枝が垂れ下がる。それによって枝が折れるだけでなく幹も裂けやすくなる。今回も、そうした面があるのだろう。

コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

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