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佐々木洋(ささき隊長)

プロ・ナチュラリスト(プロの自然解説者)

報告

解説イタチ科のニホンアナグマも、暖かい地域では冬眠しないし、基本的に冬眠する地域であっても、暖冬などの年には、けっこう歩き回っています。また、東京の都心部などに多くすむアブラコウモリも、地球の温暖化とともに、餌であるカなどの昆虫が冬でもとれるようになったためなどから、冬眠しているはずの時期に飛び回っているものを、私は何度も目撃してきました。どちらも今まで「冬眠する動物」として知られてきた種類です。ヒグマにも、それなりの量の餌が確保できれば、冬眠しないものや、眠りの浅いものはいると思います。自然界に「絶対」という言葉はほとんどないということを、私は長年にわたる観察を通して痛感しています。

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コメンテータープロフィール

佐々木洋(ささき隊長)

プロ・ナチュラリスト(プロの自然解説者)

1961年、東京都出身。 (財)日本自然保護協会の自然観察指導員、東京都鳥獣保護員などを経て、プロの自然案内人として30年以上にわたり自然解説活動を展開。 テレビやラジオ番組への出演、子どもたちへの自然観察指導、エコロジーツアーガイドなど、自然のおもしろさや大切さを案内している。NHK地域放送文化賞受賞。主なレギュラー出演番組 NHK「ダーウィンが来た!」テレビ朝日「スーパーJチャンネル」ほか。主な著書「となりのミステリー生物ずかん」時事通信社、「ぼくはプロ・ナチュラリスト」旬報社ほか。生きもの専門家集団「あにまにあ」リーダー。

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