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田中淳夫

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森林ジャーナリスト

報告

提言山火事、森林火災の多発、および大規模化は世界的傾向だろう。ただ太古の昔から火事は常に起きてきた。失火、放火、自然発火……などあっても、生態系の更新の一部に組み込まれていた。それが大災害となり社会的に大きな損害を出すのは、人間側の対応の問題である。発生や拡大した要因に関しては慎重に調査して、科学的に捉えるべきだ。そして次に備えるべきである。ハワイ火災の際に宇宙からレーザービームで焼かれたと国会議員が発言したり、今回も環境保護をしたから消化用の水が足りなくなったとトランプ次期大統領が政治利用したりするのを聞くと情けなくなる。それでは災害は抑えられない。

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  • 西山隆行

    成蹊大学法学部政治学科教授

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コメンテータープロフィール

日本唯一にして日本一の森林ジャーナリスト。自然の象徴の「森林」から人間社会を眺めたら新たな視点を得られるのではないか、という思いで活動中。森林、林業、そして山村をメインフィールドにしつつ、農業・水産業など一次産業、自然科学(主に生物系)研究の現場を扱う。自然と人間の交わるところに真の社会が見えてくる。著書に『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵』(築地書館)『絶望の林業』『虚構の森』(新泉社)『獣害列島』(イースト新書)など。Yahoo!ブックストアに『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』。最新刊は明治の社会を揺り動かした林業界の巨人土倉庄三郎を描いた『山林王』(新泉社)。

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