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髙岡豊

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中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

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解説トルコ政府は、何年も前からイラク北部に侵攻しそこでPKKの相当と称する軍事作戦を行っています。航空機・無人機を使用した爆撃はほぼ毎日やっています。また、トルコがシリア領を占領しているのも、表向きの理由はPKK対策であり、こちらもトルコ軍による軍事作戦は日常的なものです。一方、PKKは主に北イラクの山地を拠点としてトルコ軍と交戦し、トルコ軍にも時折死傷者が出ます。「テロ攻撃」なら攻撃した側が何か政治的な意思表示をすべき局面ですが、さしあたりPKKとトルコとの最近の関係はこんなところです。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鈴木一人

    東京大学教授/地経学研究所長

    解説トルコのPKKとエルドアン政権の永久的に続く対立は、こうしたテロを過去にも起こしているが、なぜTUS…続きを読む

  • 六辻彰二

    国際政治学者

    解説これがPKKによる犯行だとすると、トルコ政府に対する報復の可能性が高い。 PKKはトルコからの分離独…続きを読む

コメンテータープロフィール

髙岡豊

中東の専門家(こぶた総合研究所代表)

新潟県出身。早稲田大学教育学部 卒(1998年)、上智大学で博士号(地域研究)取得(2011年)。著書に『現代シリアの部族と政治・社会 : ユーフラテス河沿岸地域・ジャジーラ地域の部族の政治・社会的役割分析』三元社、『「イスラーム国」がわかる45のキーワード』明石書店、『「テロとの戦い」との闘い あるいはイスラーム過激派の変貌』東京外国語大学出版会、『シリア紛争と民兵』晃洋書房など。

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