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末冨芳

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日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

報告

補足子どもたちを苦しめるSNSいじめやネット経由での性犯罪被害、日本でも深刻です。文部科学省の問題行動調査(令和4年度)では「パソコンや携帯電話等で、ひぼう・中傷や嫌なことをされる」と学校が把握したいじめ認知件数が23,920件(いじめ認知件数の3.5%)となっています。件数・比率とも増加傾向にありますが、これは氷山の一角です。 私が比較分析の対象とする英国政府でもSNS上での子ども同士のいじめや、大人からの性暴力加害は最も深刻な課題と認識されています。 オーストラリアの子どものSNS規制の動きは世界中の注目を集めると思われます。 日本政府も、子どもたちがSNSで被害に遭わないための対策強化を進めてほしいですね。 ※文部科学省の問題行動調査(令和4年度)の数値を誤って記載しておりました・お詫びして訂正いたします。

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  • なかのかおり

    ジャーナリスト(福祉・医療・労働)、早稲田大研究所招聘研究員

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  • 平岩国泰

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コメンテータープロフィール

末冨芳

日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

末冨 芳(すえとみ かおり)、専門は教育行政学、教育財政学。子どもの貧困対策は「すべての子ども・若者のウェルビーイング(幸せ)」がゴール、という理論的立場のもと、2014年より内閣府・子どもの貧困対策に有識者として参画。教育費問題を研究。家計教育費負担に依存しつづけ成熟期を通り過ぎた日本の教育政策を、格差・貧困の改善という視点から分析し共に改善するというアクティビスト型の研究活動も展開。多様な教育機会や教育のイノベーション、学校内居場所カフェも研究対象とする。主著に『教育費の政治経済学』(勁草書房)、『子どもの貧困対策と教育支援』(明石書店,編著)など。

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