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下薗昌記

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記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家

報告

見解近年のサッカーW杯は、開催地によって暑さというもう一つの敵との戦いが付き纏います。ブラジル大会では日本の冬と変わらない冷え込みを見せる南部の開催地がある一方で赤道に近い地域では湿度と気温の高さがあり、この大会から初めて気温31度以上では給水タイムが許可。実際に気温32度を記録した決勝トーナメント1回戦のオランダ対メキシコ戦で給水タイムが実施されました。  W杯史上初めて、暑さの中で選手が過酷なプレーを強いられたのは1994年のアメリカ大会で、この大会は欧州と南米以外で初めて開催されたW杯でしたが、欧州のファンが試合を見やすい時間にキックオフされたため昼間に多くの試合が実施。ブラジルとイタリアが延長戦の末にPKで優勝を争った決勝戦はロスで行われましたが気温は38度。その壮絶かつ過酷な戦いは今でも記憶に残っていますが、昨今の温暖化によって当時以上の猛暑が待つはずです。

コメンテータープロフィール

下薗昌記

記者/通訳者/ブラジルサッカー専門家

1971年、大阪市生まれ。大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)でポルトガル語を学ぶ。朝日新聞記者を経て、2002年にブラジルに移住し、永住権を取得。南米各国でワールドカップやコパ・リベルタドーレスなど700試合以上を取材。2005年からはガンバ大阪を追いつつ、ブラジルにも足を運ぶ。著書に「ジャポネス・ガランチードー日系ブラジル人、王国での闘い」(サッカー小僧新書)などがあり、「ラストピース』(KADAKAWA)は2015年のサッカー本大賞で大賞と読者賞。近著は「反骨心――ガンバ大阪の育成哲学――」(三栄書房)。過去、日本テレビでコパ・リベルタドーレスの解説やクラブW杯の取材コーディネートも。

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