奇策「トルメンタ」さく裂!高川学園が前回王者・青森山田を下し3回戦進出 手をつなぐトリックプレーで先制点【高校サッカー】
◇第103回全国高校サッカー選手権 高川学園(山口)2-1 青森山田(青森)〈31日、NACK5スタジアム大宮〉 【画像】初戦敗退で涙を流す青森山田 28日に開幕した第103回全国高校サッカー選手権。31日には2回戦が行われ、高川学園が前回王者・青森山田に「2-1」で勝利しました。 高川学園は試合開始から猛攻。ゴール前に幾度となくボールを運ぶも、なかなか得点にはつながりません。徐々に青森山田が勢いを取り戻しピンチも生まれる中、試合が動いたのは47分。 コーナーキックを獲得した高川学園は、「トルメンタ」と名付けられた珍セットプレーを披露。スペイン語で“嵐”を意味するこの奇策は、ゴール付近で選手らが輪になって手を繋ぎながらグルグルと回転し、キッカーの助走に合わせて手を離して一斉に散らばるもの。これで相手のマークを混乱させるという狙いがあります。この奇策でフリーの選手をつくると、ショートコーナーからファーサイドへクロス。こぼれ球を2年生のFW大森風牙選手が押し込み、先制点を奪いました。 高川学園の選手はゴールを決めると一斉にスタンド前へ。応援団とともに喜びをアピールします。 さらに高川学園は後半にもPKを手にすると、大森選手がしっかりと決め2点リードとします。青森山田・麓 萊凜選手のシュートで1点を返されるもリードを守り勝利しました。