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嶋崎量

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弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

報告

補足給特法に象徴される、教員の劣悪な労働環境を放置した当然の結果だ。 文科省調査によれば、令和5年度に精神疾患で休職する教員は7119人と3年連続で過去最多を更新し歯止めがかかっていない。 最大の要因は、公立教員は、「給特法」により他の職場で労働者を守っている労基法【労働時間把握、罰則付上限規制、残業代】が排除されていることだ。そこに手をつけず、僅かな給与増加でこの事態が改善されるはずが無い。 大量の退職休職者に加えて、教員志願者の減少がすすみ、事態は今後さらに深刻になるだろう。 民間のみならず公務も、労働力人口減少の中、人材確保のためにも必死に職場環境改善のため取り組んでいる。 文科省含め教育界は、もう少し世間に目を向けて議論を進めるべきだ。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 門倉貴史

    エコノミスト/経済評論家

    見解教員のなり手が増えない根本的な要因は長時間労働が常態化して、ワークライフバランスが全く実現できないこ…続きを読む

  • 今野晴貴

    NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

    見解教員の未配置問題の原因は、近年社会問題となっている「教員の働き方改革」が未だ十分に進んでいないことに…続きを読む

コメンテータープロフィール

嶋崎量

弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

1975年生まれ。神奈川総合法律事務所所属、ブラック企業対策プロジェクト事務局長、ブラック企業被害対策弁護団副事務局長、反貧困ネットワーク神奈川幹事など。主に働く人や労働組合の権利を守るために活動している。著書に「5年たったら正社員!?-無期転換のためのワークルール」(旬報社)、共著に「#教師のバトン とはなんだったのか-教師の発信と学校の未来」「迷走する教員の働き方改革」「裁量労働制はなぜ危険か-『働き方改革』の闇」「ブラック企業のない社会へ」(いずれも岩波ブックレット)、「ドキュメント ブラック企業」(ちくま文庫)など。

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嶋崎量の最近のコメント

  • 嶋崎量

    弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

    提言教員志願者は、文科省や教委が考えているほど、「愚か」ではない。 どれだけ教員の仕事に魅力があっても、…続きを読む

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  • 嶋崎量

    弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

    提言公立教員の「特殊」性を理由に、厳格な労働時間把握もせず、残業時間の上限規制や残業代支払いも入れない。…続きを読む

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