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嶋崎量

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弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

報告

教員の皆さんから評判の悪かった免許更新制。時間はかかったが、来年度末に廃止されるのは、喜ばしいことです。 教員の長時間労働を改善する対策は色々とあるが、この免許更新制の廃止の良い所は、何ら予算がかからないこと。本来であれば、直ぐにでも実行すべきものでした。 とはいえ、記事中の「発展的に解消」「新たな研修制度の創設」というのも気になるところです。 研修制度は、教員の皆さんが主体的に参加できる形態でなければ、効果はあがりにくいものです。長時間労働を是正し自発的に学べる環境を確保する方が、実りある研修の実施には有益でしょう。 文科省がどのような制度を模索しているのか、引き続き注視が必要です。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 末冨芳

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

    そもそもなぜこのような制度を導入したのか、経緯の振り返りと再発防止策も必要です。 政治主導・規制改革…続きを読む

  • 内田良

    名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教授

    関係者にはただひたすらコストばかりが大きく、その効果はほとんど感じられないという無駄の象徴のような制…続きを読む

コメンテータープロフィール

嶋崎量

弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

1975年生まれ。神奈川総合法律事務所所属、ブラック企業対策プロジェクト事務局長、ブラック企業被害対策弁護団副事務局長、反貧困ネットワーク神奈川幹事など。主に働く人や労働組合の権利を守るために活動している。著書に「5年たったら正社員!?-無期転換のためのワークルール」(旬報社)、共著に「#教師のバトン とはなんだったのか-教師の発信と学校の未来」「迷走する教員の働き方改革」「裁量労働制はなぜ危険か-『働き方改革』の闇」「ブラック企業のない社会へ」(いずれも岩波ブックレット)、「ドキュメント ブラック企業」(ちくま文庫)など。

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