見解学校の先生の仕事は忙しい側面に加えて、とても難易度が高い。子育て経験のあるかたなら実感する方も多いと思うが、一度に35人前後の多様な個性と特性をもった子たちに授業したりケアしたりするのは、容易なことではない。また、教員が忙しすぎて学ぶ余力がなかったり、寝不足でイライラしていたりすると、子どもたちにマイナスだ。欠員、人手不足の問題も一番の被害は子どもに向かう。そうした状況から数十年放置に近かった教員の処遇改善がやっとスタートする。学校の業務の見直しや働き方改革は、文科省というよりも各自治体と学校でできることも多いが、指導要領や教科書がどんどん厚くなってきたことを文科省は変えられるかなども課題だ。
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コメンテータープロフィール
徳島県出身。野村総合研究所を経て2016年から独立し、全国各地で学校、教育委員会向けの研修・講演、コンサルティングなどを手がけている。5人の子育て中。学校業務改善アドバイザー(文科省等より委嘱)、中央教育審議会「学校における働き方改革特別部会」委員、スポーツ庁、文化庁の部活動ガイドライン作成検討会議委員、文科省・校務の情報化の在り方に関する専門家会議委員等を歴任。主な著書に『変わる学校、変わらない学校』、『教師崩壊』、『教師と学校の失敗学:なぜ変化に対応できないのか』、『こうすれば、学校は変わる!「忙しいのは当たり前」への挑戦』、『学校をおもしろくする思考法』等。コンタクト、お気軽にどうぞ。
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