Yahoo!ニュース

佐藤丙午

佐藤丙午認証済み

認証済み

拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

報告

見解個人的な体験ではあるが、大学時代に「反成田空港闘争」が盛んで、大学には学生の動員があった。その際、勧誘の謳い文句として、日当、弁当、移動手段の提供、というものがあり、知人より、顔を隠して行けば怖くないよ、と言われたことはある。そのような活動には賛同できなかったため、誘いに乗ることはなかったが、もし行っていたら、一つ実証できたのかもしれない。 「島耕作」の作者が、日当について伝聞に基づくものなのか、学生時代の体験から想像したものなのか、それとも事実に基づいた描写なのかはわからない。しかし、反対運動に参加すると日当が出るというのは都市伝説となっている。 とすれば、そのような風説をもとにフィクションを膨らませるというのは、社会通念に反しない限り、一般的にみられる手法なのだろう。したがって、フィクションの題材に完全な証拠・証明が必要との主張には、無理があるように感じる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 多根清史

    アニメライター/ゲームライター

    見解漫画に政治的な主張を盛り込むことは表現の自由のうちですし、辺野古の運動に言及することは問題ではないで…続きを読む

コメンテータープロフィール

佐藤丙午

拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

岡山県出身。一橋大学大学院修了(博士・法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官(アメリカ研究担当)より拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、国際関係論、安全保障、アメリカ政治、日米関係、軍備管理軍縮、防衛産業、安全保障貿易管理等。経済産業省産業構造審議会貿易経済協力分科会安全保障貿易管理小委員会委員、外務省核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会委員、防衛省防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会委員、日本原子力研究開発機構核不拡散科学技術フォーラム委員等を経験する。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の自律型致死兵器システム(LAWS)国連専門家会合パネルに日本代表団として参加。

佐藤丙午の最近のコメント