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佐藤丙午

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拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

報告

近年の米国の大統領を振り返ると、民主党からは比較的若い政治家が大統領選挙に挑戦し、共和党は政治経験の豊富な「ベテラン」を候補として選ぶ傾向が強いように見える。もちろん、共和党はトランプ大統領のように、政治経験の面では、必ずしも豊富とはいえない人物が選出されている。ただ、予備選挙の段階では、安定感が重視されているように思う。 しかし、民主党では、オバマ、クリントン、カーターと、大統領に就任した人物は、いずれも若くエネルギッシュな人物である。ケネディもその流れの一部であろう。予備選挙でも、ベテランより若手が注目されるケースが多い。 その中で、バイデンは民主党の「超」重鎮であり、大統領就任の際の年齢は極めて異例に高かった。その意味で、二期目に向けて不安要素があるのは否めないが、それ以上に、それまでのパターンとは異なり、民主党でなぜベテランが選出されたかという点に注目すべきなのであろう。

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コメンテータープロフィール

佐藤丙午

拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

岡山県出身。一橋大学大学院修了(博士・法学)。防衛庁防衛研究所主任研究官(アメリカ研究担当)より拓殖大学海外事情研究所教授。専門は、国際関係論、安全保障、アメリカ政治、日米関係、軍備管理軍縮、防衛産業、安全保障貿易管理等。経済産業省産業構造審議会貿易経済協力分科会安全保障貿易管理小委員会委員、外務省核不拡散・核軍縮に関する有識者懇談会委員、防衛省防衛装備・技術移転に係る諸課題に関する検討会委員、日本原子力研究開発機構核不拡散科学技術フォーラム委員等を経験する。特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の自律型致死兵器システム(LAWS)国連専門家会合パネルに日本代表団として参加。

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