Yahoo!ニュース

今井佐緒里

今井佐緒里認証済み

認証済み

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

報告

解説何だかすごいことを言っている。 ガスに関して言えば、EUは戦争前、ロシアの天然ガスを年間1550億m3買っていた。これを2030年までに全部無くそうと、米国から年間500億m3を輸入する計画を立てた。実際2023年には、米国から562億m3のガスを輸入。計画以上を買っている。 一方米国は、2023年には、1兆35億m3のガスを輸出した。つまり、米国産の半分以上をEUが輸入しているわけだ。それを更に増やせとは・・・。 米国では、2022年から2050年までの間に、天然ガス生産量が15%増になると試算している。掘って掘ってベイビー掘りまくり、ガンガン輸出しまくれ!なのだろう。 EUのほうは、残り約1000億m3は、2030年までに気候変動対策によって削減することを目標としているが、不確実であり、ガスの輸入先を多角化している。「全部やめて全部アメリカから買え!」ということなのだろうか・・・。

コメンテータープロフィール

今井佐緒里

欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者

フランス・パリ在住。追求するテーマは異文明の出会い、平等と自由。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使のインタビュー記事も担当(〜18年)。編著「ニッポンの評判 世界17カ国レポート」新潮社、欧州の章編著「世界で広がる脱原発」宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省機関の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

今井佐緒里の最近のコメント