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坂崎仁紀

坂崎仁紀

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大衆そば研究家・出版執筆編集人・コラムニスト

報告

補足篠原アナの啜りっぷりをいつも楽しく拝見しています。小伝馬町「おか田さん」の特注麺でもお見事でした。 直接関係ない話題ですが、江戸時代の麺類は今よりも相当長かったといわれています。当時は縁台やたたみ、板の間などにあぐらをかいて座るか、旅先では足袋など履いたまま腰掛けて食べるのが普通でした。今はテーブルが普通です。 つまり、江戸時代はあぐらをかいて座る位置から麺を持ち上げます。テーブルよりも20センチは低い位置です。つまり、麺はその分長くても問題はありません。テーブルで食べる時その長さだと、立たないと持ち上げられないため、徐々に短くなったと考えられています。 葛飾北斎「東海道五十三次」の「見附」では、旅人が頭の上まで箸をあげて蕎麦か冷麦を食べています。当時の食事の作法が長い麺を生み出したわけですね。 時代劇での麺を啜るシーンなら、篠原アナは適役かもしれませんね。

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コメンテータープロフィール

坂崎仁紀

大衆そば研究家・出版執筆編集人・コラムニスト

1959年生。東京理科大学薬学部卒。中学の頃から立ち食いそばに目覚める。広告代理店時代や独立後も各地の大衆そばを実食。その誕生の歴史に興味を持ち調べるようになる。すると蕎麦製法の伝来や産業としての麺文化の発達、明治以降の対国家戦略の中で翻弄される蕎麦粉や小麦粉の動向など、大衆に寄り添う麺文化を知ることになる。現在は立ち食いそばを含む広義の大衆そばの記憶や文化を追う。また派生した麺文化についても鋭意研究中。著作「ちょっとそばでも」(廣済堂出版、2013)、「うまい!大衆そばの本」(スタンダーズ出版、2018)。「文春オンライン」連載中。心に残る大衆そばの味を記していきたい。

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