見解ギャラクシー賞の9月月間賞を宮藤官九郎さんの『新宿野戦病院』とSPドラマ『終りに見た街』が受賞したという記事です。ちなみにドラマはもう一作、朝ドラの『虎に翼』が受賞しているのですが、一方に宮藤さんの『新宿野戦病院』があって、一方に吉田恵里香さんの『虎に翼』があるという構図が今のテレビドラマの現在なのかなぁと思いました。出演俳優も被ってましたし。宮藤さんは今年の1月クールは『不適切にもほどがある!』、4月クールは昨年Disney+で配信された『季節のない街』が深夜ドラマとして放送され、どちらもギャラクシー賞の月間賞を受賞していますが、それぞれの作品のクオリティとメッセージ性を考えると納得です。まぁ、今年はたまたま放送のタイミングが重なっただけで、毎年、宮藤さんがテレビドラマを量産するというわけではないので、こういう一人の脚本家の作品が連続して受賞する年もあってもいいのではないかと思います。
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コメンテータープロフィール
1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に「TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!」(宝島社新書)、「キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家」(河出書房新社)がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。