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成馬零一

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ライター、ドラマ評論家

報告

見解Netflixドラマ『地面師たち』が大ヒットしている大根仁監督がNetflixと5年間の専属契約をかわしたそうです。ネトフリは企画の立ち上げから実現まで時間をじっくりとかけるので、何本くらい作品が配信されるのかはわかりませんが、大根さんのような作家性の強い映像作家とネットフリックスは相性が良いと思うので、素晴らしいことだと思います。ただ、邦画やテレビドラマにとっては大きな喪失ですね。脚本家の坂元裕二さんも昨年、ネトフリと5年契約を交わし、第一作となる映画『クレイジークルーズ』が配信されました。元TBSのプロデューサー・磯山晶さんもネトフリと契約して、第一弾は宮藤官九郎さんが脚本を手掛ける作品を準備しているそうです。優秀なクリエイターには時間と予算のある場所で作家性が出せる作品を作ってほしいとは思うので大歓迎ですが、日本の映画やテレビはこれからどんどん厳しくなっているのかもしれません。

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コメンテータープロフィール

1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に「TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!」(宝島社新書)、「キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家」(河出書房新社)がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。

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