見解NHKで放送された全3話の医療ドラマ『Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―』の監督を務めた中江和仁さんのインタビューです。中江監督はテレビドラマの『きのう何食べた？』（テレビ東京系）と『大豆田とわ子と三人の元夫』（カンテレ系、フジテレビ系）のチーフ演出も務めており、どちらも静かで淡々しているけど楽しく感じる空気感と、美しい映像が印象に残るドラマでしたが、今作も淡々とした美しい映像が印象的でした。 インタビューでは、このドラマを制作した意図について語られているのですが「〜障害」と表記されていた病名を「〜症」に変えて「障害」という言葉を使わない方向で進めた理由の解説が興味深かったです。 本作のような静かに寄り添うタイプの医療ドラマをNHKは得意としており、今年2月に放送された『お別れホスピタル』もそういう作品でした。今回は全3回と短かったですが、続編を期待したいです。
コメンテータープロフィール
1976年生まれ、ライター、ドラマ評論家。テレビドラマ評論を中心に、漫画、アニメ、映画、アイドルなどについて幅広く執筆。単著に「TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ！」（宝島社新書）、「キャラクタードラマの誕生 テレビドラマを更新する6人の脚本家」（河出書房新社）がある。サイゾーウーマン、リアルサウンド、LoGIRLなどのWEBサイトでドラマ評を連載中。
