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中島恵

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補足皮肉な話です。中国ではかつて、知らない業者から商品をネットで買う場合、常に騙される心配が大きかったです。しかし、2010年代からアリペイやウィーチャットペイが普及して、そこを介して(ワンクッション置いて)支払いができるようになり、消費者は騙される不安を解消できるようになりました。今ではそれが当たり前になり、簡単に返品し、代金も戻ってくるようになりました。消費者の立場は強くなり、リスクはほぼありません。 また、町でのリアルな買い物より、小さな商品でもネットでの購入が日常化しているため、お店にわざわざ行って試着せず、家に届いたものを試着して、簡単に返品すればいいという形になってしまったのでしょう。企業側の送料負担、配達員の負担は非常に大きく、社会問題化しています。

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  • 高口康太

    ジャーナリスト、翻訳家

    見解広大で、かつ多くのブランドが競争している中国では、お客さんに1回手に取ってもらうまでのハードルが高い…続きを読む

コメンテータープロフィール

なかじま・けい ジャーナリスト。著書は最新刊から順に「日本のなかの中国」「中国人が日本を買う理由」「いま中国人は中国をこう見る」(日経プレミア)、「中国人のお金の使い道」(PHP新書)、「中国人は見ている。」「日本の『中国人』社会」「なぜ中国人は財布を持たないのか」「中国人の誤解 日本人の誤解」「中国人エリートは日本人をこう見る」(以上、日経プレミア)、「なぜ中国人は日本のトイレの虜になるのか?」「中国人エリートは日本をめざす」(以上、中央公論新社)、「『爆買い』後、彼らはどこに向かうのか」「中国人富裕層はなぜ『日本の老舗』が好きなのか」(以上、プレジデント社)など多数。主に中国を取材。

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