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六辻彰二

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国際政治学者

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解説この法案は、アラブ系の少数派政党が反対しただけで、圧倒的多数によって採択された。 イスラエルの法律なので理論的には国内でのみ通用するはずだが、実際にはイスラエルが実効支配するヨルダン川西岸、戦闘地域のガザも適用範囲になる。そのためヨルダン川西岸にあるUNRWA本部は閉鎖を余儀なくされる。 その一方で、すでに多くのUNRWA職員は空爆などで死亡したと報じられている。イスラエル軍は病院を集中的に破壊し、食糧などの搬入を制約しているとみられている。物資を不足させて降伏を迫るのは、いわゆる兵糧攻めだが、現代では民間人に不必要な苦痛を与えるのは戦争犯罪にあたる。 だからこそイスラエルのネタニヤフ首相はXの投稿で「人道支援のための別の機関を立ち上げるため各国と協議する」と主張し、意図的に人道状況を悪化させているという批判に反論している。 ただし、今回の法案では代替機関については何も触れられていない。

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  • 鈴木一人

    東京大学教授/地経学研究所長

    解説UNRWAの活動に従事する人物がハマスと関係していたことと、UNRWAの活動自体を同一視すると言うこ…続きを読む

  • 川上泰徳

    中東ジャーナリスト

    見解イスラエル国会がUNRWAの活動を禁止する法案を可決し、ネタニヤフ政権は人道援助のための国際協力体制…続きを読む

コメンテータープロフィール

博士(国際関係)。横浜市立大学、明治学院大学、拓殖大学などで教鞭をとる。アフリカをメインフィールドに、国際情勢を幅広く調査・研究中。最新刊に『終わりなき戦争紛争の100年史』(さくら舎)。その他、『21世紀の中東・アフリカ世界』(芦書房)、『世界の独裁者』(幻冬社)、『イスラム 敵の論理 味方の理由』(さくら舎)、『日本の「水」が危ない』(ベストセラーズ)など。

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