Yahoo!ニュース

森井昌克

森井昌克認証済み

認証済み

神戸大学 名誉教授

報告

解説ミラーフェイスについては今になって初めて存在が明らかになったわけではなく、定期的にセキュリティベンダーからその活動について報告が成されています。中国政府が関与している疑いがあると警察庁が認めているとありますが、それは活動の初期である2019年から、APT10と呼ばれる中国政府との関連性が強く疑われている攻撃法との類似性から言及されていました。特に2022年の参院選に呼応する活動もセキュリティベンダーから当時報告されています。今回もキャンペーンと呼ばれる活動の活発化も見られ、特に政治関係、その周辺のマスコミ関係がターゲットとなっていると推測されることから異例の警察庁からの注意となったようです。当然ですが、活動の活発化によって一般の人にも標的型メールが届くこととなり被害に遭うことは十云考えられます。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 大元隆志

    CISOアドバイザー

    解説今回取り上げられた"MirrorFace"はランサムウェアのように「金銭」を目的としていない点がポイ…続きを読む

コメンテータープロフィール

1989年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程通信工学専攻修了、工学博士。同年、京都工繊大助手、愛媛大助教授を経て、1995年徳島大工学部教授、2005年神戸大学大学院工学研究科教授(~2024年)。近畿大学情報学研究所サイバーセキュリティ部門部門長、客員教授。情報セキュリティ大学院大学客員教授。情報通信工学、特にサイバーセキュリティ、情報理論、暗号理論等の研究、教育に従事。内閣府等各種政府系委員会の座長、委員を歴任。2018年情報化促進貢献個人表彰経済産業大臣賞受賞。 2019年総務省情報通信功績賞受賞。2020年情報セキュリティ文化賞受賞。2024年総務大臣表彰。電子情報通信学会フェロー。

関連リンク(外部サイト)

森井昌克の最近のコメント