星浩氏 103万円の壁問題、自民・森山幹事長“財源の裏付け”発言に「国民民主党は今、苦しい局面」
ジャーナリストの星浩氏が9日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にコメンテーターとして出演。自民党の森山裕幹事長が8日、熊本市での自民県連会合であいさつし、所得税が生じる「年収103万円の壁」引き上げに関し「財源の裏付けのない話をしてはいけない。国をおかしくしてしまう」と述べたことに言及した。 非課税枠の178万円への引き上げを主張する一方、具体的な財源を明示していない国民民主党をけん制した形で、森山氏は、国民民主について「提案は提案として、真摯に受け止める」とも強調。公明、国民民主両党との3党協議で詳細を詰めたい意向を示した。 英国のトラス元首相が財源の裏付けに乏しい大型減税で混乱を招いたことに触れ「“トラス・ショック”のような状況が起きれば、えらいことになる」とも指摘した。 星氏は「森山幹事長の発言というのはかなり衝撃が広がってまして、私は正論ではある と思うんですけどね。123万円が限度でこれ以上、裏付けのない政策は無理ですよということは、自民党の中でもかなりそういう意見は強いので、こういう意見が急に出てきたなという感じがしますね」と述べた。ホラン千秋の「国民民主党は今どうなんでしょうか?」と聞くと、「国民民主党は本当はもうちょっと上げてもらいたいと思っているんでしょうけど、自民党ももうこういう姿勢になってくると、あまりごり押しするのも…そうすると自民党は、維新と組みますよとか、立憲と組みますよっていう方にいっちゃうと、国民民主党としても存在感がなくなりましからね。そこは今、苦しい局面かなと思いますね」と自身の見解を話した。