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大元隆志

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CISOアドバイザー

報告

解説今回取り上げられた"MirrorFace"はランサムウェアのように「金銭」を目的としていない点がポイントとなります。 MirrorFaceはAPT10との関連が疑われており、APT10の活動目的は中国の国家安全保障の目標サポートであると考えられています。 今回の警察庁の注意喚起にもあるように主に日本の安全保障や先端技術に係る情報窃取が目的であると考えられるため、まさに「国防」といった視点で身構える必要があります。 MirrorFaceの攻撃手段はVPN装置に対する攻撃や、クラウドサービスの認証情報の盗難、フィッシングメール等多岐にわたり標的に応じて多様な手段を使い分ける高度な攻撃能力を保有しています。 まずは、このような動きがあることを認識し、交流の無い他人からのメール等による「上手い話には乗らない」、「添付ファイルは開かない」といった基本的な行動を心がける必要があるでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 森井昌克

    神戸大学 名誉教授

    解説ミラーフェイスについては今になって初めて存在が明らかになったわけではなく、定期的にセキュリティベンダ…続きを読む

コメンテータープロフィール

通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

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