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宮本聖二

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立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

報告

見解編集後記にあるように被害と加害を同じように知り、学ぶ必要があると感じます。 元将兵の多くが鬼籍に入り、今は空襲などの被害の証言を多く聞きます。 それら個々の体験を記録して共有することは戦争を考えるために大切です。 日本人はアジア太平洋戦争で310万人が亡くなったとされます。 一方で1000万超と言われる犠牲者が大陸、東南アジアで出ました。 沖縄特攻では3000人の日本人が死にましたが、その特攻で連合軍は5000人近い死者がいます。 双方俯瞰する視点を持つことが必要だと思います。 朝ドラ「虎に翼」で、寅子が原爆裁判に関わるエピソードが始まりました。サンフランシスコ条約で賠償請求権を日本が放棄した、しかし原爆犠牲者は、家族を失った方は誰に責任を求めるのか、その重い問いがドラマで再現されます。 中国での遺棄化学兵器の問題でも、今苦しむ人をどう救済するのか、それは私たちへの問いでもあると思います。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 佐藤丙午

    拓殖大学国際学部教授/海外事情研究所所長

    補足遺棄化学兵器の問題では、1997年に発効した化学兵器禁止条約の元で(日本は署名開放直後の1993年調…続きを読む

コメンテータープロフィール

宮本聖二

立教大学 特任教授 / 日本ファクトチェックセンター副編集長

早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長

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