【有馬記念】ドウデュース出走取り消し 右前肢ハ行のため 武豊「仕方ない」 引退式中止へ
G1・5勝馬ドウデュース(牡5、友道)が右前肢ハ行のため、ラストランに予定していた有馬記念(G1、芝2500メートル、22日=中山)の出走を取り消した。管理する友道師が20日午後に発表した。 【写真】枠順公開抽選会で1頭目でドウデュースを引く長澤まさみ 友道師は「今日は普通キャンターを乗って、プールに行こうとした時に、少し歩様がおかしかった。現時点で分かっているのはそれだけです。これだけの馬なので、競馬で何かあってはいけないので、オーナーと話し合って出走をやめることになりました。ファンの皆さんに本当に申し訳なく、謝りたい気持ちです。引退式は中止になりますが、オーナーと相談して、夏の札幌などでお披露目できればと思っています。武豊騎手とは電話で話して『仕方ないね』と。4年後に産駒でお願いしますという話をしました」と話した。 前日19日の公開枠順抽選では1枠2番に入っていた。この日は午前7時半ごろにCウッドへ入って最終調整を施されていた。 今秋は天皇賞・秋とジャパンCを連勝して、有馬記念のファン投票では史上最多の47万8415票を集めていた。史上5頭目の連覇と20年ぶり3頭目の“秋古馬3冠”をかけ、武豊騎手も「最後はいい形で終わりたい」と意気込んでいた。 来年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まっており、来週中に栗東を出発することになる。 ◆ハ行(跛行)とは、歩様に異常をきたしている状態。脚を地面に着く時や、前進する際に痛みを示す。原因は骨、腱(けん)、関節、筋肉、神経等の異常が考えられる。原因がはっきりしない場合、推測される部位により前肢ハ行、後肢ハ行などと呼ばれる。