見解原爆の惨禍を生き抜いた被爆者の方々は、差別や困窮を乗り越えて立ち上がり団結して核兵器の残虐性や不可逆性を訴え続けました。 後遺障害や経済的な困窮もありながらの世界に向けた運動を続けたのはどういうことでしょうか。自分や身近な人、暮らし、ふるさとを一瞬にして奪う原爆への怒りであり、しかももう他の誰にも味合わせないのだという確固たる意思だったはずです。 運動の過程で多くの被爆者の方はなくなり、残った人、引き継いだ次世代の人、素晴らしい連鎖が生まれ広がり続けました。 世界に働き続けて、核兵器廃絶の心を広げました。 核兵器があるから保たれる「均衡」。結局それはいつでも核兵器が頭上に落ちる恐怖と共に生きることでもあります。 世界では、ガザやウクライナなどで死の恐怖に直面している人々がいます。 ノーベル平和賞の委員会のメンバーも、まさに現代の危うさを前に、被団協の続けた努力を評価したのだでしょう。
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コメンテータープロフィール
早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長
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