見解原爆投下から79年、高齢化が進んでいます。体験を語ることのできる方も少なくなっています。 ウクライナやガザ、レバノンなど世界各地で砲爆撃が続き、命が失われ続ける今だからこそ、平和の絶対的価値を訴え続けてきた被爆者、被団協の努力が評価されたのです。 実際にキノコ雲の下にいて地獄を見た人々が世界に呼びかけ続けたこと、それが79年間核兵器が使われなかったことにつながったはずです。 では、今そして未来にどうすれば良いのでしょうか。 昨日の会見でも、高校生たちの姿がありました。 これまでの被爆者の方々の努力は、確実に引き継がれています。 広島、長崎、さらに沖縄でも、次世代や家族による伝承の営みが広がりつつあります。 新たな兵器開発が進み、世界で武装に向けた競争が止まることがありません。 まずは、核兵器の廃絶に向けてこれまでの被団協の活動を受け継ぎたいと思います。100歳の斎藤さんの意思とともに。
コメンテータープロフィール
早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアセンター、報道局チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の戦争体験を収集する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。2023年から日本ファクトチェックセンター副編集長として、ファクトチェックとリテラシー教育に取り組む。立教大学大学院 特任教授 デジタルアーカイブ学会理事 及び 地域アーカイブ部会会長
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