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前田恒彦

前田恒彦認証済み

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元特捜部主任検事

報告

解説北川氏側は初公判で検察側が請求した大半の証拠に同意し、取調べ済みです。6月の逮捕後、勾留が続いており、保釈狙いだったのかもしれませんが、保釈請求は却下されました。処罰感情は峻厳で、示談の可能性も皆無です。長期の実刑必至の中、ダメ元で捜査段階の否認供述に戻った形となりました。 事件当日の懇親会参加メンバーは北川氏と女性検事のほか、後輩の男性検事、北川氏の元秘書で後に副検事となる女性事務官、北川氏の元秘書の事務官、女性検事のもとで研修を受けていた警察官です。女性検事の酩酊状態を知る彼らの証人尋問が実施されるか否かが注目されます。 北川氏は初公判で「公訴事実を認め、争うことはいたしません。被害者に対して重大で深刻な被害を与えたことを心から謝罪したいと思います」と述べ、パーティション越しでしたが女性検事に深く一礼しました。これも単なる芝居であり、裁判所向けのポーズだったということでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 小川たまか

    ライター

    見解初公判を傍聴しましたが、法廷で北川被告は肩を落とし、眼鏡もかけておらず、やつれた様子でした。無罪主張…続きを読む

コメンテータープロフィール

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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