見解初公判を傍聴しましたが、法廷で北川被告は肩を落とし、眼鏡もかけておらず、やつれた様子でした。無罪主張に転じるとはまったく予想できませんでした。いったん罪を認めた人が初公判後に否認に転じることはかなり珍しいです。 性犯罪裁判で被告人が無罪主張を行った場合、被害者は基本的に法廷で(遮蔽措置や、別室からのビデオリンクなど配慮が行われた上で)証言がすることが求められます。どのように抵抗したのかや、なぜ抵抗できなかったのか、本当に同意はなかったのかといった質問が行われることがあり、聞いていて大変酷なものです。当然、被害者にとって大変な負担です。 被害当事者に充分配慮して公判が行われてほしいと思います。
コメンテータープロフィール
ライター/主に性暴力の取材・執筆をしているフェミニストです/1980年東京都品川区生まれ/Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット大賞をいただきました⭐︎ 著書『たまたま生まれてフィメール』(平凡社)、『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を』(タバブックス)/共著『災害と性暴力』(日本看護協会出版会)『わたしは黙らない 性暴力をなくす30の視点』(合同出版)/2024年5月発売の『エトセトラ VOL.11 特集:ジェンダーと刑法のささやかな七年』(エトセトラブックス)で特集編集を務める
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