Yahoo!ニュース

今野晴貴

今野晴貴認証済み

認証済み

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

報告

見解ガソリン代が高騰する一方で、一日あたりの報酬はほとんど増えていない。また1回のシフトあたり100個から200個の荷量を任されるが、当日出勤するまで荷量や配送エリアは知らされず、配達員の負担が極めて大きくなっている。配達できないとペナルティが課されるため、無理に早く配達しようとヒヤリハットや事故も頻発している。また、最近は「大雪でも通常時と同じ荷量を課せられている」という「悲鳴」が相談窓口に寄せられている。 そもそもアマゾン社が主張するようにアマゾンフレックスのドライバーが個人事業主だとするのであれば、アマゾン社が一方的に仕事量や仕事内容、さらには契約が継続されるかどうかを決定できるのはおかしい。現状では、契約上は個人事業主となっていても、実態は労働者と同じように働かせられているといえるため、もしドライバーが仕事で怪我や事故があった場合はアマゾン社側の責任も追求されるべきだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 花輪陽子

    シンガポール在住FP(CFPⓇ・1級FP 技能士)

    補足都市部の自治体の一部では、荷物の再配達を減らすために宅配ボックスの設置拡大に動いているようです。新し…続きを読む

  • 山口健太

    ITジャーナリスト

    解説アマゾンは基本となる送料の値上げや、送料無料の基準を3500円に引き上げる対策をしているものの、EC…続きを読む

コメンテータープロフィール

今野晴貴

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

NPO法人「POSSE」代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。近著に『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ』(青土社)。その他に『ストライキ2.0』(集英社新書)、『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『生活保護』(ちくま新書)など多数。流行語大賞トップ10(「ブラック企業」)、大佛次郎論壇賞、日本労働社会学会奨励賞などを受賞。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。

今野晴貴の最近のコメント