見解近年のジャンプ作品は、前編集長の中野博之編集長以降、人気作でも5~10年以内で連載が終わる傾向にあります。 『呪術廻戦』だけでなく、8月には10年続いていた『僕のヒーローアカデミア』も連載終了していますが、この2作は漫画家側からの連載終了希望があった話もあります。 今年6月に齋藤優新編集長が就任しましたが、当初のミッションがこの2作をいかに連載終了させるかでしたので、その大任を果たした形にもなります。 かつては作家の連載終了希望が通らなかった話も散見されましたので、これはジャンプ作家の働き方改善にも感じられます。 特にジャンプ作家になると、他媒体では一切描けなくなりますから、連載を続けることは作家のキャリアにも影響します。 漫画の『呪術廻戦』が終わってもスマホゲームなど他メディアではまだまだ続きます。 芥見先生の今後の幅広い活躍を楽しみにしたいと思います。 6年半の連載お疲れさまでした!
コメンテータープロフィール
1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。「聖地巡礼」と呼ばれる、アニメなどメディアコンテンツを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「withnews」「AERA dot.」「週刊朝日」「ITmedia」「特選街Web」「乗りものニュース」「アニメ!アニメ!」などウェブ・雑誌で執筆。共著に「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)など。コンテンツビジネスから地域振興、アニメ・ゲームなどのポップカルチャー、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。