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勝川俊雄

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東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

報告

補足漁期前の国の調査から、サンマ資源が昨年並みの低水準で、サイズが小さいことがわかっています。URLを書き込めないようなので、調査結果に興味がある方は、「サンマ長期漁海況予報」で検索してみてください。以下が調査結果の概要です。 ・漁期を通じた来遊量は、低水準となる(昨年と同水準)。 ・漁期を通じた漁獲物に占める1歳魚の割合は昨年並み。1歳魚の体重は昨年を下回る。 初水揚げは、サンマの来遊タイミングや、漁場形成に大きく影響されます。去年の初水揚げはほとんど漁獲がなく、見るに見かねた仲買がご祝儀価格で高い値をつけたという背景があります。初水揚げの善し悪しは、シーズンを通しての漁の具合とはほとんど相関がなく、サンマ資源が回復していないことに注意が必要です。あたかもサンマ資源が回復したと勘違いしているコメントもありますが、そういう誤解を招く記事は問題だと感じます。

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コメンテータープロフィール

勝川俊雄

東京海洋大学 准教授、 海の幸を未来に残す会 理事

昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。

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