“ぶつかりおじさんに殴られた” 都内の駅で被害訴え相次ぐ…トラブル多発の背景は
日テレNEWS NNN
「ぶつかりおじさんに殴られた」というSNSの投稿。通勤客で混み合う東京都内の駅で、突然、殴られたと被害を訴える人たちがいます。トラブルが相次ぐ背景とは。 ◇ 午前8時半のJR田町駅。
記者 「通勤する方が駅からどっと押し寄せています」 「エスカレーターで並んでいる人をかき分けながら駅に向かう人もいます」 駅から出てくる人のすきまをぬって歩く人たちが。中には… 記者 「駅から人が押し寄せているんですが、その中を逆走する人もいます」 流れに逆らって歩く人も。駅前の通路は通勤客であふれてしまい、駅に向かう人の歩くスペースがなくなっていました。
地域住民 「駅から来る人と、こちらから上る人がうまくすれ違えなくて、ぶつかってしまうというのは、しょっちゅうあります」 通勤で利用 「 (人が)きて、きて、ぶわー!みたいな感じ。流れにのりながら、こっちに出てくるみたいな」 通勤ラッシュの“危険な混雑”。 この中で、ケガに発展するトラブルが相次いでいます。
先月、SNSに投稿された、「ぶつかりおじさんが追いかけてきて後頭部を殴られました」という訴え。被害を訴える男性は、10月21日、田町駅から会社に向かっていたところ… 被害を訴える男性 「その時間帯は右側通行で、地面に矢印が書いてある。相手はそれを無視して逆走してきた。お互い半歩よければ、よけられるのに、そのままドーンとぶつかってきた」 すると… 被害を訴える男性 「10メートルぐらい歩いたところで、後ろからドドドっとすごい足音が聞こえて、振り向きざまに私の後頭部に、目撃者によると、全力で振りかぶったパンチがあたった」
男は男性の胸ぐらをつかむと、膝で頭を蹴り「地域住民をなめるな!」と怒鳴っていたといいます。男性はその後、病院へ。脳しんとうと打撲で全治2週間のケガと診断されました。 ◇ 被害の訴えはほかにも… 被害を訴える女性(Xより) 「朝8時42分から43分頃、一方的に私を蹴飛ばし殴ってきた」「私は骨折しました」 今年4月、すれ違った男が突然「邪魔なんだよ」と言いながら殴ってきたという女性。ろっ骨を折る大けがをしたといいます。 2人とも、警視庁に被害届を提出したということですが、なぜ、トラブルに発展するほどの“危険な混雑”が起きているのでしょうか。